社会人として初めて給料をもらった4月の末、私は自分のPCのCPUをPentiumIII-1GHzに交換する予定を立てました。ビデオキャプチャのためには少しでもCPUパワーはあったほうがいいだろうという軽い気持ちからでしたが、ともかくゴールデンウィーク初日の4月28日にPentiumIII-1GHzと、CPUクーラーとして随一の高性能を誇るFirebirdR7(カノープス)を購入しました。この日から3日間遊びに出かけていた私は、はやくこのCPUを取り付けたくてうずうずしていました。
かくして4月30日に帰宅して、早速取り付けにかかろうとしたのですが、愚かにも今まで使っていたマザーボードVD133PL(Iwill)ではこのCPUクーラーが乗らないという事実が発覚しました。PentiumIII-1GHzに初めからついているクーラーがやたらと馬鹿でかいことはあらかじめ知っていましたが、FirebirdR7の大きさも大して変わらないという事実にまったく気づかないという抜けっぷりに自分自身呆れてしまいました。
ともかくこのままではせっかく買ってきたCPUが無駄になってしまうので、翌日の5月1日にマザーボードを新しく買うことにしました。ついでに前から欲しかったビデオカード、ALL-IN-WONDER RADEONも買うことにして、マザーボードには展示処分品のため通常価格より1000円ほど安かったGIGABYTEのGA-6OXEを選び、レジに持っていきました。ところがここでレジの店員さんに
「うーん、このマザーとこのビデオカードだと相性の問題が出るかもしれませんよ?」
と言われたのです。このマザーにはサウンドチップが別に積んであるため、これがALL-IN-WONDER RADEONと干渉する可能性があると言うのです。まあ、これくらいならばマザーの設定であらかじめサウンドチップを使用不可にしておけば問題ないのでしょうが、少し考えた後に私は購入するマザーボードをASUStekのCUSL2-Cに変更しました。このマザーはきわめて安定で知られるASUStek製の人気の品ですが、対応クロックはPentiumIII-933MHzまでと書いてあります。ところが、但し書きには「BIOSにてPentiumIII-1GHzの動作を確認」と書いてあり、さっきの店員さんにも聞いたところ「大丈夫ですよ」という返答。結局私はCUSL2-CとALL-IN-WONDER RADEONを買って帰りました。
早速家に帰ってマシンのセットアップを開始。まずはCPUとクーラーを乗せたマザーを今まで使っていたものと交換し、ビデオカードとあらかじめフォ-マットしておいた20GBのハードディスクにDVDドライブという最小環境でWindows98のクリーンインストールを始めました。いつもならば30分程度でインストールが終わり、各種ドライバを組み込んでセットアップが終わるのですが、なぜかWindows98インストールの一番最後に行うシステムチェックで例外エラーが出てインストールが止まってしまうトラブルが発生しました。どこかでミスをしたのかと思い、何度かハードディスクをフォーマットしなおしてインストールをやり直したのですが、何度やっても結果は同じ。かろうじてWindows98を立ち上げることができたとしても、その後各種ドライバをインストールしようとしても必ず失敗するというトラブルに見舞われ結局駄目。マザーボードにビデオカードやCPUを取り替えながら何度もインストール実験を行った結果、どうやらCUSL2-CとPentiumIII-1GHzの組み合わせが悪いという結論に達しました。確かにBIOSレベルではPentiumIII-1GHzをきちんと認識しているし、マシン自体がフリーズするわけでもないので正常稼動しているので言えるのかもしれませんが、OSがインストールできなければ動かないも同じこと。丸3日パーツのチェックに時間を費やして得られた結論は、「マザーボード買い替え」でした(泣)。
かくして5月4日、私はまたもや大須に出かけ、マザーボードを物色しました。3日前にマザーとビデオカードを購入したのと同じ店へ出向くと、3日前には確かに貼られていた「BIOSにてPentiumIII-1GHzの動作を確認」というCUSL2-Cのポップがなくなっていました。あの店員に思いっきり騙されたという思いを胸に秘めつつ、今度は3日前に買おうとして結局やめたGIGABYTEのGA-6OXEを購入しまました。こっちはきちんとPentiumIII-1GHzが正式対応になっていましたが、CUSL2-Cのトラウマが頭にこびりついたまま離れないため終始もやもやした気持ちのまま家へ帰りました。
で、早速セットアップに取り掛かったのですが、ビデオカードを挿そうとしたときに何か妙な違和感を覚えた私がALL-IN-WONDER RADEONを確認したところ、カードの右下の部分に取り付けてあるコンデンサの端子の片方がもげているのを発見しました。通常こういった基板に取り付けられているコンデンサというのは隙間なくくっつけてあるものなのですが、これのコンデンサは妙に浮いていたためちょっとまずいなと思っていたのですが、どうやら何度かビデオカードの抜き差しをやっている最中の衝撃でもげてしまったのでしょう。3万もするビデオカードを破損させてしまったことに茫然自失となりながらもインストール作業を続け、今度は一発でWindows98のインストールが完了。但しあの店員さんの言ったとおり、サウンドチップを無効にしなければ相当に不安定というのは事実でしたが。
ともかく、ゴールデンウィークをほぼ丸ごとつぶす形で新しいマシンのセットアップが完了しました。10時間と動かしていないCUSL2-Cは後日神奈川在住の知人に売り払うことが決定し、同じく10時間と動かさないまま破損したALL-IN-WONDER RADEONはメーカーへ修理の問い合わせをしましたが、まだ返答はいただいておりません。いざとなったら大学の研究室へ出向いてはんだごてを用いて自分の手で修理する手もありますが、せっかく保証のあるリテールパッケージ版を購入したので修理の問い合わせをするのが筋というものでしょう。
…それにしても、今年のゴールデンウィークってなんだったんだろう。ものすごく無駄な時間を費やした気がするぞ…