2002年の年末を飾る冬コミ。同人活動暦2年2ヶ月にして初のコミケ当選ということで心躍りましたが、同時に仕事で論文を書く作業が重なってしまい、スケジュールが相当にきつくなってしまいました。それでもポケットラブ本の新刊はきちんと完成させ、サークル設営の準備もきちんとやり、初の東京ビッグサイト進出に心躍らせていました。
そして迎えた2002年12月30日。新刊と在庫の既刊計4種類の本と前日知人のサークルで売れ残った本を委託で置いて準備万端。さあ頑張るぞ、と思ったのですが現実は厳しいもので、反応も売り上げも芳しいものではありませんでした。やはりポケットラブを知らない人のほうが圧倒的に多いことと、小説本ということで中をちょっと見たらそのまま置いてしまう人がとにかく多かったです。表紙と本文イラストは鴫原さんやKENさんといった絵師さんに描いて頂いてますが、とにかく参加者は圧倒的に"絵"を求めているんだなぁということをあらためて思い知らされた次第です。
…とまあへこみ気味だったのですが、今回最大のサプライズはイベントも終盤に差し掛かった午後3時過ぎに発生しました。少し席を外していて、戻ってきたら1人の女性の方がうちの本を購入しようとしていました。そして私の存在に気が付くと声をかけてきました。
「あの…、このサークルの主催者さんですか?」
「はい、そうですけど。」
「はじめまして、叶茉里香と申します。」
「!?」
びっくりしました。ポケットラブ2とポケットラブifのシナリオ担当である野村茉里香さん(ポケラブのお仕事はこちらのお名前)ご本人が直々にうちのサークルまで足を運んでくださったのです。実は茉里香さんにうちのサイトの存在と冬コミで本を出すということが知れたということは事前に知っていたのですが、まさかご本人が来てくださるとは微塵も思ってませんでした。動揺しないはずがありません。
「今日はさっぽろ先生も来てるんですけど、お忙しくてこちらに来られなくて。」
「!? さっぽろももこ先生もいらしてるんですか?」
「ええ。ですから1冊はさっぽろ先生のために買っていくんですよ。」
そう言われると茉里香さんはうちのポケラブ本新刊・既刊を各2冊ずつ購入されていきました。ポケットラブの制作に深く関わったお二方にうちの本を読んでいただける機会が出来た、というこの事実1つで私の冬コミは生涯忘れられない思い出になりました。
さて、次のイベント参加は2月9日の「とらいあんぐるパーティー3」。しかし、仕事の論文提出は2月14日という冬コミに続いての極限状況。…頑張ります、ええ、頑張りますとも。