だめ63 スパイダーマン危機一髪

久しぶりの休日出勤から帰宅した午後3時半、玄関の前まで来たときに扉の鍵を自分の部屋に忘れてきたことに気がつきました。家族は全員花火大会見物に出かけて夜10時過ぎまでは帰ってこないし、かといって鍵を受け取るにも車で片道1時間離れた場所ではこちらから取りに行くことも出来ません。

自宅は木造2階建て、1階の窓と扉は全て鍵がかかっています。財布の中には夕食代を含めてゲームセンターで時間を潰すには十分すぎるほど持ち合わせがあります。さて、どうするか…

…5分考えて私が出した結論は、倉庫から脚立を持ってくることでした。完全に戸締りされている自宅ですが、2階の自分の部屋の窓は鍵をかけていません。つまり、屋根をよじ登って自分の部屋へ戻る作戦です。革靴と靴下を脱ぎ、ネクタイを外すと脚立を登って屋根瓦に手をかけます。脚立を全部登っても屋根の縁は私の腹の高さのためここから足を引っ掛ける必要があるのですが、当然のことながら引っ掛けられる場所は瓦を固定するための鋼線1本だけ。ここから地上までは落差約2.5mのため、下が芝生とはいえ転落すれば骨の数本は持っていかれること間違い無しのこの状況、私は屋根瓦が壊れたりしないかどうかを軽く確認しつつ右足を鋼線にかけ、体全体を跳ね上げるように左足を鋼線にかけました。幸いバランスを崩すことなく屋根に張り付くことに成功した私は、そのまま一気にエアコンの室外機のところまで駆け上がって金具を手でつかむとそこから鍵のかかってない窓のサッシまで手を伸ばして取り付きました。後は窓を開けて転がり込むだけ、私の命懸けのミッションはなんとか成功したのでした。

…とはいえ、他人が普通に見たら単なる泥棒だよな、これって…


だめなページの目次に戻る

トップページに戻る