だめ65 台湾小噺

仕事の都合ですでに4回も足を運んでしまった台湾(というか台北)について、いくつか拾ったネタを徒然なるままに書きたいと思います。

(注)台湾の通貨レートは1元=約3.3円。特に断りがない限り、現地の人との会話は英語で行なっています。

1.台北の地下鉄事情

台北市内の地下鉄(以下MRT)ではICカード(JR東日本のSUICA、JR西日本のICOCAと同じようなもの)での支払いが可能です。しかも運賃が2割引になる特典もあるのですが、元々初乗り20元、端から端まで乗っても65元という格安運賃に加えて初回購入額が500元(うちデポジットが100元)のため、よく台北に来る人でないと使いきれないという難点があります。…まあ私はそんなことを気にせず買って使いまくっていますが(笑)。

さて、MRTの自動改札は日本みたいに板が開閉するタイプではなく回転軸に取り付けられた棒を押して通過するタイプです(遊園地の乗り物に乗るときの入り口にあるようなものと言えばイメージしてもらえるでしょうか?)。切符を入れるかICカードを当てると棒が1人分回転し通過できるわけですが、ふと見ていると子供が棒の下をしゃがんで通過していました。…って、それキセルだろ! 親も黙認してないで何とか言えって!!

2.ファーストフードとかコンビニとか

台湾にも日本と同じくファーストフード店やらコンビニが街にあふれていて、適当に挙げるとマクドナルド、ケンタッキー、ピザハット、ドミノピザ、モスバーガー、吉野家、スターバックスコーヒー、セブンイレブン、ファミリーマート、サークルKともうたくさん。当然台湾でしか食べられないものも結構あるわけですが、特筆するべきはやはり値段でしょう。例えばマクドナルドはビッグマックが80元と割安感はありませんがこれにポテトとドリンクが付いて109元となるとやっぱり安い。その他ケンタッキーのチキンは1ピース39元、ペットボトルのジュースは600mlで25元、プリングルスも55元と全てにおいて日本より割安です。…ただ、安いからといって日本でも食べられるようなものをわざわざ買う必要があるのか、と言われると微妙ですが。

ここで一つ面白いのは、コンビニに並んでいる商品のうち1/4くらいは日本製品だということ。日本でも売っているけど台湾で現地生産しているもの(「なっちゃん」とか「カルピスウォーター」とか)だけでなく、まんま日本のもの(ビールやガム、タブレット類に多い)もたくさん並んでいて、興味深いです。

ちなみに台湾には「台湾ビール」というご当地ビールがあるのですが、地元の人に言わせると「やっぱりビールは日本のが美味い」らしいです。下戸の私にはよくわかりませんが、この台湾ビール、比較的薄くて飲みやすかったりします。私の口には合うのですが、お酒好きには物足りないのかもしれません。

3.怪しい日本語

台湾では日本語を見かけることは決して珍しくありません。が、やはりここは外国なわけで、日本人から見ると微妙に怪しかったりするものが結構あります。よくあるのはやはり「ン」と「ソ」が間違っていたりとか、伸ばし棒の位置が変だったりというものですが、MRT淡水駅にあるCDショップにあった「日本のオリコンチャートベスト10」の棚の表記は以下のようなものでした。

日本音楽 テンキンゲ チヤート

…いえ、言いたい事は判りますよ? ええ、よーく判りますとも…

4.二つの中国

みなさんも周知のこととは思いますが、中国(=中華人民共和国)と台湾(=中華民国)は非常に仲が悪いです。細かい歴史の話はこの際はしょりますが、台湾は間違いなく一つの国家であって、中国政府の「台湾は我々のものだ」という発言には私としても全く同意できないわけです。

さて、中国で行なわれたサッカーのアジアカップでは周知のとおり日本代表が決勝で中国に完勝したわけですが、その数日後私は深夜のセブンイレブンのレジで店員さんに声をかけられました。

「あんた日本人かね?」
「ああ、そうだけど?」
「あんたサッカーは好きか? この前の試合(=アジアカップ決勝のこと)見たか? あれは最高の試合だったよ! 日本は素晴らしかった!!」

と、見ず知らずの日本人客相手に熱く語ってくれましたよ店員さんが。よっぽど中国のこと嫌いなんだなぁ、と思ってしまいましたよ(笑)。

その後色々と世間話をしましたが、彼は野球も好きで、イチローとゴジラ松井のファンでもあるとのこと。台北ではケーブルテレビが普及しているため日本のプロ野球もMLBも大抵チェックできます(パ・リーグのプレイオフも生中継で見れる)。台湾プロ野球の中継もあるので見てみましたが、やはり日本やアメリカとのレベルの差は歴然としていてそういう気持ちになるのもよく判ったような気がしました。

5.鶏とパクリと

台湾の人は鶏肉が大好きです。特に「炸鶏」と呼ばれる鶏のフライは大人気で、夜市で有名な士林の屋台でも長蛇の列が出来るほどです。
(余談ですが名古屋の大須にも炸鶏を食べられる店があります。ここもいつも列が出来てますね)

さて、台湾のケンタッキーもそんな地元の嗜好に合わせてクリスピーな衣、やや辛目の味付け、日本の約1.5倍もある大きめの肉と実にうらやましい限りの仕様になっていました。私なんかは2個食べればもうおなかいっぱいといったところですが、そこはさすが台湾。地元の人は2人で6ピースパックがデフォルトのようです。(ちなみに6ピースパックは199元。たまらなく安い…)

そして当然こういう人気店を真似する店も出るわけで、台北市の北東に位置する港町、基隆市で「KLG」なる店を発見しました。赤い看板にゴーグルつけた鶏のイラストといい、ぱっと見「KFC」に見えなくもないロゴといい、なんかすごく台湾っぽくって笑えました。

しかし上には上がいるもので、「台湾の秋葉原」と名高い光華商場近くには同じく赤い看板のこんな店がありました。

「SDC」

…Cしかあってねぇよ!(笑) もはや元ネタもよくわからないぞこれは…

で、これとは別方向でさらにすごい店が。MRT台北駅の近くには青い看板のこんな店が。

「トクガワフライドチキン」

しかも店のイラストには少年徳川家康(30年以上前の日本のアニメのキャラ)が。…何故にカタカナ表記? 何故に少年徳川家康? 謎は深まるばかりです…


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