だめ73 映画鑑賞レポート「機動戦士ZガンダムII 恋人たち」

「新訳」として再構築された劇場版「機動戦士Zガンダム」3部作の1作目が非常に面白く、続きを楽しみにしていたわけですが、1作目の公開から約5ヶ月後となる10月29日からついに公開されました。前売り券を買っていていつ行こうかと思っていたのですが、ちょうど平日に年休を取る機会があったのでこれ幸いと11月4日の金曜日に見てきました。というわけでさっそくレビューを書きたいと思います。

…それにしてもこれで1年で3回も劇場に足を運ぶことになろうとは。別に映画嫌いというわけではないんですが、珍しいこともあるものです…

映画館

タイミングよく平日に年休を取って実家に戻っていたため、今回も前回と同じくMOVIX三好に行きました。公開直後ということもあり、小屋も500席を越える場所が確保されて1日5回上映という充実振りがまさにビッグタイトルといったところでしょうか。

グッズなど

パンフレットについては今回もスルー。劇場限定販売の百式のプラモは完売とのこと。

観客

公開直後のため小屋も500席を越える場所が確保されていたのですが、さすがに車でしかいけない場所の平日朝一番に大勢客が来るわけも無く、20人を少し超える程度しか来ていませんでした。ちなみに親子連れは1組だけ。

内容について(ネタばれあり注意)

3部作の第2作目は、TV版の第15話「カツの出撃」から第32話「謎のモビルスーツ」までを再構成していました。展開は大きく分けて「白い闇を抜けて」「ホンコン・シティ」「ゼータの鼓動」「コロニーが落ちる日」「ジェリド特攻」「ハーフムーン・ラブ」「謎のモビルスーツ」といったところで、逆に重要なところでは「ジュピトリス潜入」がまるごと削られており、レコアがシロッコを意識しだす部分の描写が完全に新しくなっています。

しかし今回、シナリオ展開はともかくとして映像が全体的に微妙でした。というのも今回は新規映像とオリジナル映像が細切れ状態で混ざりすぎていて、MS戦の物足りなさが非常に不満だったためです。あと公開前に悪い意味で話題になったフォウ=ムラサメのキャスト変更(島津冴子→ゆかな)ですが、どこか儚さを感じた島津冴子のフォウとは違って、ゆかなのフォウは凛とした強さを感じました。これはこれでなかなか良いと思いました。…が、それよりも問題なのは同じくキャストが変更になったサラ=ザビアロフ(水谷優子→池脇千鶴)。なんかもうたまらなく声がおばさんくさくなってしまい、サラのイメージ台無し。…まあ、オリジナルよりもさらにむかつくキャラになっているという点では成功といえるのかもしれませんが(苦笑)。

そんな不満タラタラの中で私が一番楽しんだのは、終了間際でのウォン、ブライト、クワトロ、ヘンケンの4人で行なっていたミーティングのシーン。全て新規の描き下ろしになっていたのですが、この2005年で試作品が完成している液晶ペーパーがミーティング資料として使われていたり、打ち合わせそっちのけで妻と子供から送られてきたビデオレターを見ているブライトとか、エマをラーディッシュ配属に回してくれとヘンケンが頼んだところで「それはかまわないが、脈は保証できないぞ?」と言うブライトに対してヘンケンが「なぁに、脈が無ければ作るまでだ」と返し、その言葉にクワトロとブライト2人して感心するあたりのくだりはもう心の中で爆笑させていただきました。

あとこれも完全新規で追加された、ラストでのハマーン専用ガザCがアーガマのカタパルトデッキ上で各MSパイロットに声を掛けるシーンもかなりよかったです。アポリーに「アポリー=ベイ」というフルネームもついにつきましたし(笑)。

結論

3部作の2作目というのは繋ぎの役割が大きいため作るのは非常に難しいというのが世の常なのですが、Zガンダムもその例に漏れず非常に微妙な出来でした。しかし次回の「機動戦士ZガンダムIII 星の鼓動は愛」というタイトル、そして「誰も知らないラストシーン」という言葉には激しく魂を惹かれます。カミーユの鬱屈を描いていたTV版とは異なり前向きなカミーユを描いている「新訳」のラストもZZへ続く正史を全部書き換えてしまうことは不可能でしょうし、果たしてどのような結末が待っているのか、また第3部に残された18話分を正味90分でどうまとめてくるのか(ロザミア絡みの話は全カットになるかも…)、何はともあれ来年3月に公開されるIIIも見に行きます。


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